トリスタンとイゾルデ
作品紹介
- 作曲年 1857~9年
- 初演年 1865年
- 原作 同名の叙事詩
- 台本 作曲者
- 構成 3幕
- 上映時間 約3時間50分
登場人物
- トリスタン【T】コーンウォールの騎士、マルケ王の甥
- イゾルデ【S】アイルランドの王女
- マルケ王【B】コーンウォールの王
- クルヴェナル【Br】トリスタンの従者
- ブランゲーネ【Ms】イゾルデの従女
ストーリー
第1幕
アイルランドの王女イゾルデは、コーンウォールのマルケ王に嫁ぐため、王の甥である騎士 トリスタンと従者クルヴェナルの護衛に迎えられて船出した。 船中でイゾルデは侍女ブランゲーネに、トリスタンへの憎しみの理由を語る。 昔、トリスタンはイゾルデの婚約者を殺し自分も深手を負ったが、イゾルデは彼を敵と知りつつ看護した。 そのとき確かに惹かれあったと思っていたトリスタンが、自分のではなあく叔父の妻として求めてきた のだから、いっそう恨みは募る。 コーンウォール到着を目前に、今イゾルデはトリスタンに罪の償いを求め、毒入りの杯を勧める。 そして半分を自分で飲み干してしまう。でもそれは愛の薬だった。 秘薬の力で恋に落ちた二人は、陸地の歓迎の声にも気づかず、狂おしく求め合って抱擁する。
第2幕
マルケ王の城内。王妃となったイゾルデは、トリスタンと密会しようと、王が狩にでかけるのを待っている。 ブランゲーネは密告者がいると注意するが、イゾルデは耳を貸さない。 ようやく、会うことができた二人は激しく抱擁し、恍惚となって愛の歓喜に浸る。 ブランゲーネが夜明けを告げてもまだ恍惚さめやらぬ二人の許へ、突如マルケ王と従者が狩から帰ってくる。 甥トリスタンと王妃の裏切りを知って嘆く王。密告者メロートが剣を抜いてトリスタンに迫ると、 トリスタンは自ら剣を落とし、深手を負う。
第3幕
自分の領地カレオールの城の外で、瀕死の状態で目覚めたトリスタンは、イゾルデとの再会を願っている。 クルヴェナルは主人トリスタンを船でここまで運び、イゾルデを呼びに使いをやったのだが、彼女はなかなか 来ない。トリスタンは虫の息の中、自分の運命を嘆き、愛の薬を呪い、イゾルデの到着を待ち焦がれる。 やがて船が来た合図に喜ぶ二人。ついにイゾルデが駆けつけてくるが、再会も束の間にトリスタンは力尽きる。 そこへマルケ王の一行が到着する。ブランゲーネから愛の秘薬のことを聞かされた王は二人を許し、結ばせよう と思って来たのだが、もう遅かった。イゾルデは恋人の亡骸にすがりつく。