タンホイザー
作品紹介
- 作曲年 1843~5年
- 初演年 1845年
- 原作 ハインリヒ・ハイネ
- 台本 作曲者
- 構成 3幕
- 上映時間 約2時間50分
登場人物
- タンホイザー【T】騎士、吟遊詩人
- エリザベト【S】タンホイザーの恋人
- ヴォルフラム【Br】タンホイザーの旧友、騎士
- ヴェーヌス【S】官能の山ヴェーヌスベルクの女神
ストーリー
第1幕
中世ドイツの騎士タンホイザーには清らかな恋人がいたが、快楽におぼれて、官能の女神 ヴェーヌスの虜になっていた。怪しい雰囲気の漂うヴェーヌスの洞窟内で、ニンフたちが官能の喜びを 歌っている。彼らが去ると、タンホイザーはヴェーヌスに、愛欲の日々に飽き、人間の世界へ帰りたいと 言い出す。引き止めるヴェーヌスの誘惑を振り切って聖母の名を叫ぶと、一転してヴェーヌスの世界は 消え、周りは緑の谷となった。ヴォルフラムをはじめ昔の仲間の騎士たちと再会を果たし、恋人のいる ヴァルトブルクへ帰ることになる。
第2幕
広間でエリザベトが恋人との再会を心待ちにしている。 タンホイザーが現れ二人は喜び合う。やがてテューリンゲンの領主へルマンをはじめ、騎士、貴族 従者たちが現れ、歌合戦が始まる。テーマは「愛」。まず騎士ヴォルフラムが清純な愛の理想を歌うと、 タンホイザーはこれを否定して、快楽を讃える。 怒る騎士たちと言い争いになり、彼は禁断の地ヴェーヌスベルクに滞在していたことを洩らしてしまう。 驚く貴婦人たち。騎士たちはタンホイザーに剣を向け迫る。するとエリザベトが割って入り、 彼に懺悔させよと言うので、領主はタンホイザーに恩赦を求めてローマへ巡礼するように命ずる。
第3幕
聖母像の前で祈るエリザベト。 そこへローマに行った巡礼団が恩赦を喜びつつ戻って来る。 しかし、その巡礼団の中にタンホイザーの姿はなかった。 エリザベトは彼の罪を償うため、わが身を天に召すように願い立ち去る。 ひとりヴォルフラムはエリザベトの心中を思いやる。夜となり疲れ果てた様子でタンホイザーが現れる。 苦難のなかローマへたどり着いたが救済は拒否されたという。そして自暴自棄になってヴェーヌスの名を叫ぶ。 するとヴェーヌスが登場し、タンホイザーを呼び寄せる。 自分を見捨てるように頼むタンホイザーに追いすがり、救済されねばならぬというヴォルフラム。 彼がエリザベトの名を叫ぶと、タンホイザーは我に返り、ヴェーヌスは消え去る。 遠くから「罪人は救われた」との声が聞こえ、エリザベトの亡骸が運ばれてくる。 その前でタンホイザーも息絶える。