ドン・カルロ
作品紹介
- 作曲年 1866年
- 初演年 1867年
- 原作 シラー
- 台本 メリ、デ・ログリュ
- 構成 5幕
- 上映時間 約3時間
登場人物
- フィリッポ2世【B】大帝国の王
- ドン・カルロ【T】フィリッポの息子
- エリザベッタ【S】フランスの王女
- ロドリーゴ【Br】カルロの親友
ストーリー
第1幕
スペインからフランドル、更には新大陸にも及ぶ大帝国を治めるフィリッポ2世は、 実子ドン・カルロを疎んじていた。 旧教信奉者の父に対して、息子はフランドルに広まりつつある新教に共鳴する身。 カルロはここフォンテヌブローの森で、婚約者エリザベッタと初めて会う。 愛を打ち明けあう二人に、突然思いも寄らぬ知らせ。 エリザベッタは妻に先立たれたフィリッポの妃となるべく運命づけられたのであった。
第2幕
スペイン、サンジュスト修道院。 許婚を母として迎えることになり、憂いに沈むカルロに、親友のロドリーゴが、辛さを紛らわすために フランドルの惨状に目を向けるように勧める。 庭で王妃を見つけたカルロは、表向きは他人行儀に自分のフランドル行きを王に取り成すよう頼むが、 恋心を抑えきれない。王妃は、過去の思い出に心が揺らぎながらも、きっぱり拒絶する。 妻と息子の関係に疑念を抱くフィリッポは、信頼が篤いロドリーゴに二人の監視を命じる。
第3幕
エーボリ公女から密会を誘う手紙を受け取った王子は、相手がエリザベッタと勘違いをして、 現れた公女に愛を打ち明け、義母を愛している本心を知られてしまう。 異端者の火刑の日、不敬にもカルロは公然と王に、フランドルの新教徒への慈悲を乞い、剣を抜く。 父子の溝はますます深まっていく。
第4幕
虚ろな夫婦関係に惨めさを募らすフィリッポが、権力者の孤独感に苛まれている。 現れた宗教裁判長に、王子の処置を相談すると、ロドリーゴこそ危険分子との答えが。 王妃が登場し、宝石箱の盗難事件に絡めて、カルロとの関係を王に追及される。 実は罠にはめたのは嫉妬に狂ったエーボリであった。 カルロが捕らわれている牢にロドリーゴが潜入し、王子の身代わりになって命を落とす。 いったんは、フィリッポは王子を許した。
第5幕
修道院で王妃が、カルロとは別々の道を行くべき定めを自らに言い聞かせていると、 カルロが登場する。この世での愛は諦め天国での再会を約束したところへ、王と裁判長が現れる。 二人を捕らえようとするが、そこへ先帝カルロ5世の亡霊が現れカルロを霊廟の中に引き入れる。 エリザベッタは卒倒し、一同驚愕のうちに幕となる。