シチリア島の夕べの祈り

作品紹介

登場人物

ストーリー

第1幕

パレルモの街の大広場。 統治軍であるフランス兵士が酒を飲みながら語り合っているのを、シチリア人が憎悪の眼差しで見ている。 そこに前シチリア王の妹エレナが現れ、亡き兄の敵と復讐を誓う。酔った兵士が強要され、エレナは情熱的な 歌を歌う。歌に鼓舞されたシチリア人たちはフランス兵に襲いかかろうとするが、総督モンフォルテが現れ 彼の恐ろしさに逃げ出す。反逆罪で捕らわれていた青年アリーゴが、無罪となったので総督は彼を部下になる ように誘う。しかしアリーゴは拒否し、エレナの宮殿に向かう。

第2幕

パレルモの海岸で、亡命をしていたプローチダが祖国に帰ってきた感激に浸っている。 そこにエレナとアリーゴが通りかかり、偶然の再会を喜ぶ。 プローチダは決戦の時が来たと告げて去っていく。 エレナはアリーゴの愛に、兄の仇を打ってくれたなら応じると約束する。 フランス将校がやってきて、アリーゴに舞踏会の招待状を渡し、拒む彼を連行する。 この事件を聞いたプローチダは、復讐の決意を新たにする。

若いシチリア人の男女が集まって踊っているところへ、フランス兵がやって来て、娘をさらって いってしまう。我慢の限界に達したシチリア人たちは、今夜の総督の舞踏会で復讐を果たす計画を立てる。

第3幕

総督は宮殿で一人机に向かい悩んでいる。アリーゴは実は総督の息子だったのだ。 そこにアリーゴが連行されてくる。総督はアリーゴの出生の秘密を話し、自分を父として受け入れるならば 名誉も富みも与えようと言うが、アリーゴは父の手を振り払って走り去る。

宮殿の大広間で、豪華な舞踏会が始まる。 紛れ込んできたエレナとプローチダは、アリーゴに今夜の計画を打ち明ける。 アリーゴは総督に危険だから逃げるように申し出るが、提督は耳を貸さない。 計画が決行されるが、提督をとっさにかばったアリーゴのせいで失敗し、暗殺者たちは逮捕される。 裏切ったアリーゴを罵るシチリア人たち、運命と祖国愛の狭間で心が揺れるアリーゴ。

第4幕

中庭でアリーゴは悩みと苦しみを告白する。牢から連行されてきたエレナは裏切ったアリーゴに怒りを ぶつけるが、彼が総督の息子である事実を知り同情し、更に愛を深める。 総督が登場し、暗殺者たちの処刑を促すが、アリーゴは彼らの命ごいをする。アリーゴが総督を父と認めた ことで、総督は処刑を中止し、アリーゴとエレナの結婚も許す。

第5幕

宮殿の庭でアリーゴとエレナの結婚式が行われている。 そこへ、プローチダが現れ「婚礼の鐘を合図にシチリア人が決起してフランス人を虐殺する。」とエレナに 告げる。そして鐘が鳴り武器を手にしたシチリア人が宮殿になだれ込み、フランス人たちへの襲撃が始まる。