イル・トロヴァトーレ
作品紹介
- 作曲年 1852年
- 初演年 1853年
- 原作 グティエレス
- 台本 サルヴァトーレ・カンマラーノ
- 構成 4幕
- 上映時間 約2時間10分
登場人物
- レオノーラ【S】 アラゴン公爵夫人付の女官
- マンリーコ【T】 吟遊詩人
- ルーナ伯爵【Br】 アラゴン地方の貴族
- アズチェーナ【Ms】 ジプシーの老女
ストーリー
第1幕
15世紀初頭のアラゴン。警備隊長フェランドの昔語りが始まる。 当家の先代ルーナ伯爵には二人の息子がいた。兄は今の伯爵だが、弟は幼い頃より行方不明。 先代の遺言により捜索は続けられているが、手がかりはない。
夜の庭園で、侍女にマンリーコへの恋を語る女官レオノーラ。 彼女を慕うルーナ伯爵が現れ、レオノーラに会いに来たマンリーコと鉢合わせ。 伯爵は戦闘上の敵が自分の恋敵でもあることを知る。 マンリーコの声を聞いて駆けつけたレオノーラの前で、二人は決闘となる。
第2幕
夜明けのジプシー野営地で、アズチェーナは息子マンリーコに、自分の母が火刑にされた時の恐ろしい話を聞かせる。 復讐のために伯爵の息子をさらってその火の中に投げ込んだが、それは自分の息子の方だった。 決闘の時、ルーナ伯爵を殺せなかったという息子に、次は必ず殺すように命ずるアズチェーナ。 そこへ、恋人戦死の誤報を信じ込んだレオノーラが修道院へ入るという報せが届く。急ぎ飛び出すマンリーコ。 修道院には早くも伯爵がレオノーラを待ち伏せしており、マンリーコはあわやというところで彼女を救出する。
第3幕
マンリーコが守るカステロール城を攻撃中のルーナ伯爵陣営では、マンリーコをおびき出すためにアズチェーナを捕らえる策を考える。 城内礼拝堂での結婚式に臨むマンリーコとレオノーラのもとに、アズチェーナが火刑になるという報せが届き、マンリーコは母を救うため 兵を率いて立ち上がる。
第4幕
マンリーコは戦いに敗れ、アリアフェリアの牢獄に繋がれている。 夜の闇にまぎれてレオノーラが現れ、ルーナ伯爵に自分の身を代償にマンリーコの助命を頼む。 喜ぶ伯爵。獄内で眠れぬ母をなだめるマンリーコ。レオノーラが訪れ、彼を逃がそうとするが、マンリーコは伯爵との仲を疑って彼女を責める。 だが死によって操を守ろうとレオノーラはすでに毒を飲んでいた。 裏切られた伯爵は直ちにマンリーコの処刑を命じる。息子の死を知ったアズチェーナは伯爵に「あれこそお前の弟だ。母の仇討ちはなった」 と、ずっと隠してきた真実を告げ、息絶える。