ディドとエネアス
作品紹介
- 作曲年 1689年
- 初演年 1689年
- 原作 ヴェルギリウス
- 台本 ネーハム・テイト
- 構成 3幕
- 上映時間 約1時間
登場人物
- エネアス【Br】トロイの王子
- ディド【S】カルタゴの女王
- ベリンダ【S】ディドの侍女
ストーリー
第1幕
地中海の側にあるカルタゴにトロイの王子エネアスがやって来る。 彼はトロイ戦争で敗れ、命からがら逃げ出してこの地にたどり着いたのだった。 カルタゴの女王ディドは、エネアスに恋をしてしまい、打明けられぬ思いに憂いている。 家臣たちは、女王に「二人が結婚すればトロイは復興し、カルタゴは栄えるだろう」と進言する。 そこへエネアスが現れ、女王への愛を告白する。 一方、魔女の住む洞窟では、魔法使いの老婆と魔女たちが、憎いカルタゴの女王を不幸に落とし入れてやろうと踊り狂う。
第2幕
森の狩場で、エネアス、ディドと従女ベリンダが狩をしている。 魔女たちの陰謀で突然の嵐となって、皆は急いで館に戻ろうとする。 一人離れていたエネアスの許へ魔法使いが現れ、トロイ復興のためイタリアへ急ぐように告げる。 これは大神の命令であることを知ったエネアスは、それに従うことにし、ディドとの楽しい生活も一夜だったかと嘆く。 魔法使いの老婆と魔女たちが計画がうまくいったことを喜んで、踊っている。
第3幕
エネアスが出港するための準備に波止場の水夫たちは忙しい。 エネアスは神の命に従ってカルタゴを去らねばならないとディドに告げる。 ディドはエネアスの心変わりを激しく非難して、捨てられた自分の命は長くないだろうと言う。 ディドの思いの深さに、エネアスは神よりもディドを選ぼうとする。 しかし、ディドは一度捨てられた男を信じることは出来ない。 悲しみながらカルタゴを去っていくエネアス。後に残されたディドは、従女ベリンダの腕の中で息を引き取る。