トスカ
作品紹介
- 作曲年 1899年
- 初演年 1900年
- 原作 ヴィクトリアン・サルドゥー
- 台本 ルイージ・イッリカ
- 構成 3幕
- 上映時間 約2時間
登場人物
- トスカ【S】 歌姫
- カヴァラドッシ【T】 画家、トスカの恋人
- スカルピア【Br】 ローマ警視総監
- アンジェロッティ【Br】 政治犯
ストーリー
第1幕
ローマでは、英雄ナポレオン失脚の誤報に旧王政派が勢力が盛り返し、人々は警視総監スカルピアの恐怖政治におののいている。 政治犯アンジェロッティは脱獄に成功、妹の指図でここ聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会の礼拝堂に身を隠す。 同じく反体制派の画家カヴァラドッシは、教会内でマリア像を制作中。 彼が密かにモデルにしている女性は、兄の救出の下検分に礼拝に訪れていた伯爵夫人だった。 そこへ歌姫トスカが登場、カヴァラドッシへの愛を歌い上げながらも、モデルの女性と人の気配に小さな嫉妬の炎を燃やす。 入れ替わりに現れたアンジェロッティに、カヴァラドッシは危急のさいは、庭の井戸に隠れるよう指示。 二人が去ると、ここを脱獄者の逃走経路と睨んだスカルピアが登場。 居合わせたトスカの嫉妬心を弄びながら彼女への情欲をさらに募らせる。
第2幕
ファルネーゼ宮殿のスカルピアの執務室。 カヴァラドッシを連行したスカルピアは、彼を拷問することによって、アンジェロッティの隠れ家を掃かせることと、 トスカに恋人の苦痛を見せ付けて彼女と取引をすることを目論む。 部屋に呼ばれたトスカは、恋人の悲鳴に耐え切れず、隠れ場所をもらしてしまう。 そのときナポレオン侵攻の報が入り、カヴァラドッシは勇躍するが、スカルピアは彼を再び責め立て、半狂乱のトスカに 恋人の釈放と引きかえに一時の情交を迫る。スカルピアの要求を飲む代わりに、見せ掛けの銃殺刑執行の約束を取り付けたトスカは、 彼女に襲い掛かるスカルピアをとっさにナイフで刺し殺す。
第3幕
処刑を前にしたカヴァラドッシが、ここ聖アンジェロ城の屋上で、この世に別れを告げている。 そこへトスカが現れ、これから一芝居打つことを伝える。手には国外へ脱出するための通行証も。 自由を手にする歓びにしばし二人で浸った後、トスカは一旦物陰へ。 銃声のあと、空砲だとばかり信じていたトスカが、倒れた振りをしているはずのカヴァラドッシに近寄ると、彼はすでに事切れている。 スカルピア殺しの発覚で追っ手が迫るなか、万事休すの彼女は城から飛び降りる。