アンドレア・シェニエ

作品紹介

登場人物

ストーリー

第1幕

フランス革命前夜のパリ郊外。貴族社会に対する民衆の不満をよそに、コワニー伯爵邸では、夜会の準備で召使たちが忙しい。 自由思想にかぶれた従僕ジェラールは、同じ屋敷で働く老いた父の惨めな姿を見かけ、貴族への憎悪をいっそう募らせる。 宴が始まり、客人として招かれた詩人アンドレア・シェニエが、伯爵令嬢マッダレーナに所望されて、愛についての詩を披露。 風刺を織り込んだ即興の詩は皆の反感をかうが、ジェラールとマッダレーナは強く魅せられる。 ほどなくジェラールは、貧民の一団を夜会に連れ込み、騒ぎを起こすが、やがて革命派の活動家となる。

第2幕

革命の5年後、ロベスピエールの恐怖政治下のパリ。 革命で零落したマッダレーナは、従女にかくまわれている。 今や革命政府のリーダーとなったジェラールは、ずっと慕っていた彼女を探し出そうと躍起になっている。 厳しい監視をかいくぐりながら、マッダレーナはシェニエに偽名で手紙を送り続けていたが、ついに二人は尾行をまいて再会を果たす。 シェニエの方も、革命への忠誠を疑われて、お尋ね者となっていた。 そこへ密偵の知らせを受けたジェラールが現れ、決闘となるが、相手がシェニエと分かると、彼の心にあの夜会での感動が蘇り、 痛む傷口を押さえつつも、二人を逃がす。

第3幕

革命裁判所の大広間。反革命危険分子としてシェニエを逮捕したジェラールは、彼の告発状をしたためるが、一方で、 自分の行為がシェニエへの嫉妬に発していることを恥じてもいる。 そこへマッダレーナがシェニエの助命嘆願に登場。ジェラールは地位をかさに彼女への情欲を口にするが、 マッダレーナの切々なる訴えに、深い敗北感に打ちのめされ、告発状の撤回を決意。 被告席のシェニエは悪びれず、自分の祖国愛をとき、ジェラールも一転して彼を弁護するが、無情にも死刑判決が下る。

第4幕

獄中、シェニエが辞世の詩をよんでいると、女囚に扮したマッダレーナが死をともにすべく忍び込んでくる。 シェニエは、革命が自分の理想からはほど遠かったことを知って、潔癖さをもって断頭台に上ることを選んだのだった。 恋人たちは崇高な愛の勝利を歌い上げながら、囚人護送車へと向かう。