アドリアーナ・ルクヴルール
作品紹介
- 作曲年 1902年
- 初演年 1902年
- 原作 ユージン・スクリーブ
- 台本 アルトゥーロ・コラウッティ
- 構成 4幕
- 上映時間 約2時間
登場人物
- アドリアーナ【S】 コメディ・フランセーズの花形女優
- マウリツィオ【T】 ザクセンの伯爵
- ブイヨン公爵夫人【Ms】 マウリツィオを愛する夫人
ストーリー
第1幕
1730年、パリのコメディ・フランセーズの楽屋。 舞台監督ミショネは、花形女優アドリアーナに結婚をほのめかすが、彼女はマウリツィオという美男に恋をしており、 ミショネを結婚相手には考えられない。 楽屋で熱い抱擁を交わすアドリアーナとマウリツィオ。彼女が舞台に出て行くと、ブイヨン公爵が登場、 彼は自分が寵愛する女優デュクロの手紙を盗み見て、今夜マウリツィオを逢引に誘っていると早合点。 その計画を邪魔してやろうと同じ場所でパーティを開催することを目論む。 だが実は、デュクロの手紙は、ブイヨン公爵夫人とマウリツィオとの密会のお膳立てをする為の手紙だった。
第2幕
マウリツィオは、公爵夫人を通じてフランス王室に政治的な上申をしようと、別荘で密会することにしたのだが、 公爵夫人の方は、ただマウリツィオの心離れを責めるばかり。そこへ夫の公爵が到着。 慌てて隠れる公爵夫人。続いて公爵に招待されていたアドリアーナも現れ、複雑な関係4人が危うく鉢合わせになるところだったが、 マウリツィオはアドリアーナに、政治的な理由でこの女を逃がしたいと頼み、事なきを得る。 だが、暗闇の中で二人の女は互いに恋敵であると気づき、激しい闘争心を燃やす。
第3幕
ブイヨン公爵邸の大広間。 辛くも逃れた公爵夫人は、今夜の夜会でアドリアーナの声を耳にした途端、あの夜の女が彼女であったことに思い当たる。 アドリアーナの方も、恋敵の正体を悟り、余興として、夫を裏切った淫らな女性フェドーラの台詞を鋭い調子で朗唱し、 公爵夫人に当てつける。
第4幕
病気で療養中のアドリアーナのもとに、かつて彼女がマウリツィオに贈ったスミレの花束が届く。 それは実は、マウリツィオから花を譲り受けた公爵夫人が、先日受けた屈辱をはらすため、毒を仕込んで、 マウリツィオからと偽って届けさせたものだ。 恋人の冷たい仕打ちを嘆くアドリアーナ。その直後、彼女の病状を知ったマウリツィオが駆けつけ、誤解は解けるが、 すでに彼女の全身には毒がまわり、彼の腕の中で息絶える。