ピーター・グライムズ

作品紹介

登場人物

ストーリー

プロローグ

イギリス東岸の小さな漁村。 雇っていた少年を殺した疑いで、漁師ピーター・グライムズの裁判が行われていた。 証拠がないまま事故死と判決が下るが、村人はグライムズが虐待をして殺したのではないかと疑念を抱く。 村人の信頼を失ったグライムズだったが、女教師のエレンだけは彼を慰めた。

第1幕

グライムズの船が漁から帰ってきても、弟子のいない彼を誰も手伝ってくれない。 孤児院に弟子候補がいるという話があり、唯一グライムズに好意的なエレン先生が引き取りに向かう。 村人が集まる酒場に、エレンと弟子候補の少年ジョンが現れる。外は嵐で二人ともずぶ濡れだ。 村人は温まるようにいうが、グライムズは少年を連れて帰ってしまう。

第2幕

日曜の朝、教会に村人が集まる。 ジョンに弟子生活を尋ねるエレンには、彼に服の破れや打ち傷があることが気になる。 グライムズは日曜にも関わらず、弟子と出港しようとしてエレンと言い争いになり、彼女を殴ってしまう。 様子を見ていた村人は、虐待の証拠をつかもうとグライムズの小屋へ向かう。 泣きながら漁の支度をするジョンをなんとか説得したグライムズだったが、村人が小屋に押し寄せてくる。 船に乗るため崖伝いに海へ向かっている途中に、ジョンは足を滑らせて転落死してしまう。

第3幕

浜にジョンの衣服が流れ着き不安を隠せないエレン。 これを立ち聞きした村人が、警察に話し、村は騒然とする。 グライムズは弟子を何人も失い、呆然としている。 退役船長のホルストロードは、海の男の掟に従い沖に出て船もろとも沈むようにと自殺を勧める。 グライムズは船で沖に出て静かに沈んでいく。
翌朝、いつもどおりの毎日がやってきて、誰も沈没船を気にかけるものはいなかった。