トロイ人
作品紹介
- 作曲年 1856~63年
- 初演年 1863年
- 原作 ウェルギリウスの叙事詩
- 台本 作曲者
- 構成 5幕
- 上映時間 約4時間
登場人物
- アエネアス【T】トロイの英雄
- カサンドラ【S】トロイの王女、予言者
- コレブス【Br】カサンドラの恋人
- ディド【Ms】カルタゴの女王
ストーリー
第1幕
10年もの間、トロイの城壁を囲んでいたギリシャ軍が退却した。 あとに残されたのは巨大な木馬のみ、トロイ軍はこの木馬を城壁の中に運び込もうとする。 トロイの王女カサンドラは、予言でトロイの破滅と恋人コレブスの死を感じ取る。 コレブスに逃げるように訴えるが彼は聴く耳をもたない。 勝利の宴では、戦死した英雄ヘクトールの妻に同情した人々は涙を流す。 しかし、カサンドラはこの先にさらに多くの涙を流すことになるだろうと語る。 そこへ、アエネアスが急いだ様子でやって来て、神官が木馬を燃やそうとすると天罰が下ったと言う。 皆は神の怒りと恐れ、木馬を神に供えようと城壁の中へ運び入れる。
第2幕
アエネアスのもとにヘクトールの亡霊が現れて、トロイはギリシャ軍に占領されたので、 イタリアに逃げて新しい帝国を築くように言う。木馬からギリシャ軍が出てきて、トロイが占領されたのだ。 アエネアスはコレブスと反撃を試みようと戦いにむかう。 神殿では、トロイの女達が祭壇に祈っている。カサンドラはアエネアスがギリシャに新しい王国を作ると予言し トロイの女達を励ます。そこへギリシャ兵が踏み込んできた。 カサンドラとトロイの女達は、自らの胸に剣を刺し自害する。
第3幕
イタリアへ向かうアエネアスとトロイ人の一行は、船で遭難してしまう。 近くにはカルタゴ国があり、女王ディドに助けを求めることにした。 アエネアスたちが女王と謁見しているところへ、大臣が慌ててやって来て、カルタゴがヌミディア人から攻撃を 受けていると告げる。アエネアスは王女のためにカルタゴを守ると戦いに赴く。
第4幕
アエネアスたちは、ヌミディア人からカルタゴを無事に守りきった。 ディドとアエネアスは恋仲となり、結婚も勧められるが、アエネアスはイタリアへ行かねばならないと言う。 二人は月の光の下で愛を確かめあう、そこへ神が現れアエネアスにイタリアへ行くように急かす。
第5幕
カルタゴの港ではトロイの船が停留しおり、船員たちが、これ以上この国に長居すると神の怒りに触れる と話している。そこへ亡霊が現れ、早くイタリアへ向かうよう促す。 後ろ髪引かれるアエネアスだったが、ディドを諦めてイタリアへの航海へ旅立った。 残されたディドは、自分を置いて去ってしまったアエネアスに憎しみを感じ、壮絶な最後を遂げる。 そしてカルタゴ人がアエネアスを憎む歌を歌い幕となる。